エイミーの話 ①

本日は次女の友人の話になります。

 

次女は現在13歳。こちらの中学3年生です。(アメリカだと8年生)

 

次女の性格は、基本的にはおとなしく、がんがん意見を言う方ではありません。

若干心が人より繊細なところがあり、ちょっとしたことにすごく驚いたり感動したり、泣いたり怒ったりします。

共感力が高く、困っている人を見るとつい助けてあげたくなるようです。

 

そんな彼女ですが、こちらの中学校に転校してきてから、なかなか仲良しのお友達ができませんでした。13歳で新しい学校はやっぱり大変です。そんな中、いつも話に出てくるお友達ができました。名前はエイミー(仮名)。同い年の白人の女の子です。

娘はエイミーと仲良くなると、よく家でエイミーの話をしてくれました。

 

始めは次女にも仲良しの友達ができたのだと私もうれしかったのですが、色々話を聞いていくと、「ん?」と思うような点がいくつか出てきたのです。

 

 

まずは彼女の家庭環境。

 

お父さんは罪を犯し現在塀の中にいます。(なんの罪で服役中かはわかりません。)

エイミーのお母さんとお姉さんとおばあさんは、お父さんが逮捕された後住む家をなくしてしまい、仕方なくお父さんの兄弟、つまりエイミーのおじさんの家に居候せざるを得なくなりました。

このおじさんも曲者。なんでおれがこいつらと同居しないといけないんだ、という態度で、かなり横柄な態度をとっているようですが、彼を怒らせると住む家がなくなるため、エイミーたちは耐えているようです。次女の話によると、エイミーが友達からもらった誕生日プレゼントもおじさんに捨てられてしまったとのこと。

 

エイミーは裸足で家を飛び出したこともあるそうです。

家出も経験しています。よほど家が安心できる場所ではないのだと思います。

それはそうですよね、、、。

 

お母さんとエイミーの親子関係も希薄なようです。

おそらく幼少期から今に至るまで、エイミーは両親からの愛情を十分に受けずに育ってきているように推測されます。

 

このような環境で成長すると、親以外の誰か、例えば友達や恋人に、過度に依存するようになります。そうやって愛情に飢えた心を満たしているのではないでしょうか。

 

エイミーも、次女に対して強い愛情を求めていたようで、次女がほかの友達と話したり仲良くしたりするのをとても嫌いました。嫉妬心がひどかったようです。

恵まれない家庭環境で育ったエイミーに幸せになってほしいと、次女は色々気を使っていたようですが彼女の束縛はエスカレートしていったようで、だんだん次女もエイミーと友達を続けるのが苦痛になってきていました。

 

次回に続きます。